千葉市消防局、119番通報を音声自動入力で共有、たらい回しを抑制するシステムの本運用開始

現役救急医が設立した、医療系情報サービスを手掛ける千葉大学医学部発スタートアップのSmart119は、同社が開発・運用を手がける救急医療支援システム「Smart119」が千葉市消防局に採用され、7月20日よりちば消防共同指令センター、同局の救急車25台に搭載されて実際の救急医療に運用されることを発表。

「Smart119」は日本医療研究開発機構(AMED)の研究開発事業を通じ、千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学と共同で、救急・消防の現場の要望を踏まえて開発されたシステム。

現在の救急医療の実情は、119通報から救急隊が駆けつけ、病院へ搬送する際、電話などのアナログ対応で行われているのが実情で、結果として情報制限とたらい回しが起きており、情報技術の利活用が進んでいない状況であったが、「Smart119」は、119番通報の情報をタブレット端末に入力、即時に医療機関による受け入れ体制を確認し、たらい回しを抑制、患者の情報を救急隊に共有できる体制を整えた。

また、「Smart119」は、専用端末のタッチパネルやキーボードを通じてだけでなく、音声認識による自動的な入力がおこなえる。音声変換は91.6%の精度で、消防指令センターのオペレーターが発する確認音声を拾うことで、入力に要する時間をおよそ8割短縮することに成功している(実証事件での結果)。

「Smart119」は、AIを活用した予測診断アルゴリズムの開発も行っており、完成すれば搬送の過程で救急隊によって「Smart119」に入力された症状を元に、実際の医師による診断の前にその可能性を予測できるようになる。

これまで千葉市消防局の協力のもと収集したデータに基づいたアルゴリズムは、高精度の予測が可能になっており、本年秋ごろそのアルゴリズムの「Smart119」への実装を目標に開発が進められている。

プレスリリース本文

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