コロナがもたらした音声UIの『ゼロタッチ』というコンセプト。

中国ではコロナウイルスをきっかけに、声智科技(Shengzhi Technology)による、中国初のゼロタッチでエレベーターを操作できる、「AI音声認識エレベーター(中国での正式名称は「可视化AI语音电梯」)」が2020年2月下旬に北京市海淀医院に導入され、その後、現在4月までの間に、北京や上海などの18の省や市などの空港・病院・オフィスビル・ホテル・その他の公共の場所に100台以上設置がされたというニュース(*1)がありました。

この声智科技のAI音声認識エレベーターの使い方は、「小易、小易、去10楼(日本語訳:シャオイー、シャオイー、10階に行って)」と話しかけるだけです。

この製品により、直接、不特定多数の人が触る(触ったであろう)公共の場所にあるエレベーターボタンに触れずとも、なにか特別なデバイスなどを準備せずとも、行きたい階に行くために操作ができるようになりました。

この製品以外にも、百度が「シャオドゥ非接触エレベーターサービス(中国での正式名称は「小度推无接触式电梯服务)」を2月下旬に立ち上げたというニュースがありました(*2)。
下記の映像を再生してもらうとどのように喋りかけて操作をしているかがわかります。


「小度、小度、我要去停车场(日本語訳:シャオドゥ、シャオドゥ、駐車場に行きたいです。)」と話しかけると、エレベーターが地下に向かいます。

百度のシャオドゥ非接触エレベーターサービスについては、導入実績のニュースを見つけることができなかったのですが、声智科技のAI音声認識エレベーターについては、2020年の2月下旬に導入されてから4月までの間に100台以上が設置されたのは、驚くべきスピード感です。

エレベーターのボタンに直接触らないようにするために、エレベーターの壁つけられた発泡スチロールに爪楊枝がささっていて、その爪楊枝を使ってエレベーターのボタンを押したり、ボタンを押す専用のティッシュが備え付けられたりしていたものがネットで話題になっていました。
引用:http://news.soundai.com/?id=88

中国では上記画像のように、公共エリアでエレベーターを安全に利用する方法というのがネットで話題になっていたようです。コロナウイルスの接触をさけたいという意識、『ゼロタッチ』を達成するという目的がこのようなスピード感で普及をさせたのだろうと考えます。

音声アシスタントとしては、
・手を離せない状況を助ける(料理中・運転中など)
・声をリモコン代わりにして遠いものを操作する(電気・エアコン・テレビのオンオフ)、
・耳に良い音を入れる(環境音)など(他ももっとあると思いますが)
の目的で作られたスキルが多くあったように思いますが、
AI音声認識エレベーターがこのようなスピード感での普及している状況を鑑みると、コロナウイルスをきっかけに、エレベーターのボタンに「触りたくない」という意識をもとにしたような『ゼロタッチ』のコンセプトから進化を遂げたり、生み出されたりする音声アシスタントのスキル・プロダクトも出てくるのではないかと考えます。

スマートスピーカーや音声AIアシスタントは日本よりも中国のほうが普及しているということもありますので、今後、中国語で提供されているニュースなども、本メディアにて紹介していこうと思います。

Source:
(*1)
・声智科技社の製品ニュース:http://news.soundai.com/?id=88
・新华网に掲載されていたニュース:http://www.xinhuanet.com/tech/2020-04/06/c_1125818526.htm
(*2)
・钛媒体に掲載されていたニュース:https://www.tmtpost.com/nictation/4256078.html

この記事が良かったらシェア!