STマイクロエレクトロニクス、Alexa搭載スマート・ホーム機器の開発を簡略化するAmazon社認定のリファレンス設計を発表

半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスは、Alexa Voice Service(AVS)Integration for AWS IoT Coreを活用したスマート・ホーム機器向けのAmazon社認定済みリファレンス設計を発表。このリファレンス設計では、シンプルなマイクロコントローラ(マイコン)を使用してAlexa搭載スマート・ホーム機器を開発することができる。

AVS Integration for AWS IoT Coreでは、トースターや調理器具、サーモスタット、ブラインド・カーテン、ヘア・ドライヤーなど、さまざまな生活家電に簡単かつ低コストでクラウド・ベースのAlexa機能を実装し、スマート機器の操作方法を変革することが可能。これにより、従来のボタンやダイヤル無しで、簡単かつ自然な操作ができる次世代製品の開発や、料理のヒントや消耗品の再注文といったクラウド・サービス機能に加え、さまざまなスマート機能を実現可能になる。

STのマイクロコントローラ事業部マーケティング・ディレクターであるDaniel Colonna氏は、次のようにコメント。「STは、AVS Integration for AWS IoT Core がスマート機器の強力な機能をより使いやすくし、より便利で魅力的な製品を実現することで、ユーザのスマート機器に対する認識を大きく変えることができると考えています。STM32マイコンおよびサポート・ソリューションを活用したSTのリファレンス設計により、卓越した機能を備えた小型のスマート機器を低コストかつ短期間で開発することができます。」

技術情報

STのAVS Integration for AWS IoT Coreリファレンス設計には、超高性能STM32H743マイコンとWi-Fiモジュールを搭載した小型のメイン・ボード(36 x 65mm)が含まれている。

デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)やFlashレス・プロセッサをはじめ、Alexa搭載製品で一般的に使用されている他のデバイスと異なり、STM32マイコンでは、強力なオーディオ・フロント・エンド処理、ローカル・ウェイク・ワード検出、通信インタフェース、およびメモリ(RAM、Flashを含む)など、必要なシステム機能がすべてワン・チップに集積されている。そのため、基板の小型化とレイアウトの簡略化、およびコスト・パフォーマンスに優れた最終製品の実現が可能になる。

オーディオ・フロント・エンドは、ST社の認定パートナー企業であるDSP Concepts社が開発。ノイズの多い環境やマイクの密集している状況でも遠距離で優れた音声検出が可能で、ユーザが簡単に微調整できるように、Audio Weaverツールの無料ライセンスが付属する。

高性能のSTM32マイコンの機能を活用することで、第2のウェイク・ワード設定や追加のローカル・コマンド設定、音声コマンド機能と組み合わせたグラフィカル表示といった機能拡張もできる。

また、試作設計および開発をさらに簡略化するため、リファレンス設計には、オーディオ・ドーター・ボードが独立したモジュールとして含まれる。STのFDA903Dオーディオ・コーデック、ユーザLEDおよびボタンに加えて、2つのMEMSマイク「MP23DB01HP」が36mm間隔で配置されており、電源スイッチ・プラグなどサイズに制約のある製品に対応します。ハードウェアがモジュール化されているため、カスタム・ドーター・ボードを実装することでアプリケーションに応じたマイクの間隔、音響、およびユーザ・インタフェースの定義も可能となる。

リファレンス設計には、Alexa搭載製品のサポートに必要な以下の機能やソフトウェアも含まれる。

  • オーディオ・キャプチャ・ソフトウェア
  • 遠距離音声検出に必要なノイズ・リダクション、エコー・キャンセレーション、高度なビーム・フォーミング・シグナル処理の機能を備えた先進的なオーディオ・フロント・エンド(AFE) 
  • 「Alexa」ウェイク・ワード 
  • AWS IoTへの接続
  • オーディオ出力ソフトウェア

プレスリリース本文

この記事が良かったらシェア!